強豪校から転入 東海大星翔高校、百崎蒼生選手の思い 夏の高校野球熊本大会 (23/07/05 18:30)

高校野球!

今週は夏の高校野球熊本大会の注目チームを紹介しています。5日は第3シードの東海大星翔。高2の春に全国屈指の強豪から転入した百崎蒼生選手の思いを取材しました。

【東海大星翔 百崎蒼生選手】
(星翔のみんなの雰囲気はどう?)
「すごいやりやすい環境でプレーさせてもらっているので、この高校に来てよかったなというのはよく感じますね」

百崎蒼生、東海大星翔で主に1番・ショートとして出場している3年生です。

百崎は中学硬式野球の強豪、熊本泗水ボーイズでパワフルな打撃を武器にキャプテンとして活躍。

走攻守とも高いレベルで兼ね備えた逸材として全国にもその名が轟くようになりました。

【春:センバツ3回 夏:選手権2回の全国制覇】
高校は、春夏合わせて5度の甲子園優勝を誇る全国屈指の名門、神奈川の東海大相模に進学。

1年生の秋からショートのレギュラーで出場すると、関東大会では5打数5安打と
打ちまくり、一躍プロのスカウトからも注目の的となります。

しかし、百崎が東海大相模のスタメンに名前を連ねたのはこの大会が最後となりました。

当時1年生ながら出場を続けていた百さきと同級生の間で軋轢が起こり、それはやがて衝突へと発展します。

【東海大星翔 百崎蒼生選手】
「自分一人だけ(試合に)出てるのに嫉妬とか(複雑な思い)があっただろうに、僕が同級生とうまくいかずに、自分だけが強い口調で『甲子園に行きたいから(お前ら)もっとやれよ』というのを口に出してたので」
「そこがうまくいかなかったと思います」

ひた向きに甲子園を目指す熱い思いは空回りし、同級生との対立も解消されないまま百崎は東海大相模を去ることになりました。

【東海大星翔 百崎蒼生選手】
「(東海大相模を辞めて)最初の方は野球すらも続ける気がなかった。でもそんなときに東海大星翔と縁があって、野球を続けるなら転入させてもらえるということだったので」「支えてくれる人も多かったので、もう一回野球を頑張ろうという気持ちになりました」

高校2年の春、百崎は東海大星翔に転入。高校野球の場合、日本高野連の規定で、転入して1年がたたなければ公式戦には出場できません。

百崎に残された舞台は夏の大会、ただ一つです。

【東海大星翔 百崎蒼生選手】
「1年間試合(公式戦)に出られないという期間があったので、周りのみんなを見ていて羨望の思いはあったんですけど、(ようやく)出られることになったので、
自分が活躍して甲子園に行けるように日々の練習からしっかり取り組んでいます」

ふるさと熊本に戻ったことで信頼できる仲間とめぐり合った百崎。

現在は東海大相模時代の同級生とも和解し、当時11本だった高校通算ホームランは、転入後38本まで伸びました。

【東海大星翔 百崎蒼生選手】
「もう自分は感謝しかないので、本当にチームの役に立てるような選手になって」
「このチームで絶対甲子園に行きたいっていう思いがあるので、そこは(星翔の)みんなと共に勝っていければいいかなと思っています」

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