「野球がうまくなるだけの高校3年間って薄っぺらいなって」“準優勝”仙台育英の須江航監督が地元テレビ生放送で語った胸の内【インタビュー全文・後編】

高校野球!

この夏も甲子園を沸かせた仙台育英学園高校・野球部。準優勝を称える声が続いています。チームは24日、地元宮城に戻ったばかりですが、25日、須江航監督はtbcテレビのNスタみやぎに生出演し、今の心境を語ってくれました。その中で須江監督の教育者としての素顔が見えてきました。『「ただただ最後に結果がついてこなかっただけ」“準優勝”仙台育英の須江航監督か地元テレビ生放送で語った胸の内』から続く後編です。野球がうまくなるだけの高校3年間って薄っぺらい玉置佑規アナウンサー:
監督は、人間力なくして競技力向上なしというふうに、常々おっしゃっていますけども、仙台育英の選手たちも、みんながみんなプロの選手を目指すというわけではないと思うんですが、野球部の子供たちにどういったことに重きを置いて教えてらっしゃったんでしょうか?仙台育英 須江航監督:
やっぱり野球がうまくなるだけの高校3年間、言い方が厳しいかもしれないすけど薄っぺらいなって。やっぱり野球で学ぶことがとても大切なので、この3年間、自分が野球がうまくなった以外に何が見つけられたかなということは、入学の時から常々話しています。玉置アナウンサー:
その学びというのを、仙台育英の野球部は大切にしているそうですね。須江監督:
成功から学べることも多いんですけど、多くは失敗や負けたことから学ぶことが多いので、本当に最後に良い学びをもらったと思いますね。雪かきをする野球部員玉置アナウンサー:
こんな映像があります。こちらご覧ください。今年の2月ですね。選手全員で、学校の周りだったり、学校から駅までの道のりを、みんなで雪かきしている様子です。須江監督:
やっぱり、地域の皆さんと感動を分かち合いたいっていう部の理念があるので。
ただの雪かきですけど、でも少しでも力になればいいなと思って、みんなでやりました。玉置アナウンサー:
こういった活動は、選手たちにとって、どういったことを学んでもらいたいという思いからなんでしょうか?須江監督:
いやもう、もちろん仙台や宮城県の生徒も多いですけど、雪のない地方の子供たちも生徒にはいるので、私立の学校でありますけど、本当に地域の皆さんの日ごろの温かい声ですとか、激励をいただきながらやってますから、本当に今度ここに住む、多賀城や仙台に住む1人として、一緒に何かを目標を叶えていきたいなというふうに思ってますし、いつもスタンドや練習試合とか応援にも来てもらってますから、少しでもできたらなと思っています。いいプレーがしたかったら、いい人間になってかないと玉置アナウンサー:
野球部の監督でありそして先生でもあるという立場で、やはり野球以外にも重きを置いて、選手たちと接しているというところはありますか。須江監督:
やっぱりとても野球って難しい競技で、やっぱりその瞬間瞬間の判断とかっていうのは、その人間の思考力だとか、普段の行動が、包み隠さず出ますから。自分自身が育っていかなかったら、いいプレーがしたかったら、いい人間になってかないとできないかなと思いますね。玉置アナウンサー:
今大会ではベスト8に、仙台育英、青森の八戸学院光星そして、岩手の花巻東の3校が入りました。やはり東北6県で、監督も切磋琢磨して力を上げてきたというふうに話していらっしゃいましたけども、やはりこれからますますこの東北の高校野球というのはレベルが上がってきそうですよね。須江監督:
昨年の本校の優勝の影響がどこまであるかわからないんですけど、やっぱり十分勝ち上がれるんだという自信を持ちながら試合されてますから、どこの県にも全く負けてないと思いますし、来年はもしかしたらベスト4を独占したりだとか、そういうことも十分あるんじゃないかなと思います。監督が考える「これからの高校野球」玉置アナウンサー:
監督が考える今後の全国の高校野球、この展望というのは、どういうふうになっていけばいいなというふうにお考えですか。須江監督:
私なんかが何か言えることはないと思うんですけど、ただいろいろな時代の変化に合わせて高校野球も大きく変わりつつあるなというところがありますね。
正解は一つじゃないので、各学校や各地域、地方で正解を見つけていけばいいと思いますけど、大事なのは生徒の主体性だと思うので、主体性の中にそれぞれのオリジナリティがあって、それぞれに求められることを提供できたらなというふうに思います。「人生は敗者復活戦」に込めた思い熊谷望那キャスター:
須江監督、スタジオの熊谷です。「人生は敗者復活戦」という監督の言葉がありましたけれども、今回、悔しさを経験した3年生には、これからどういった未来を築いてほしいなと思われますか。須江監督:
3年間そのような話はしてきてるので、この負けをですね、ただの負けにはしてしないと思うんです。やっぱ様々な要因があってこういう結果になりましたから。一つ一つちゃんと分析して、次のステージで活躍できるような準備を、きっとこの敗戦からしてくれるんじゃないかなと思ってます。熊谷キャスター:
3年生はこれから受験シーズンを迎えますよね。どういった言葉かけたいですか。須江監督:
何でも思い通りになればいいと思うんですけど、時にはうまくいかなかったり挫折したり、ちょっと自分に自信がなくなったりすると思うんですけど。自己肯定感を下げないで、自分ができると信じて、最後までやりきってほしいなと思います。

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