夏の高校野球・群馬大会　前橋商業が１３年ぶり６回目の優勝　桐生第一を３－２で下す(23/07/27)

高校野球！

夏の高校野球群馬大会は２７日に決勝戦が行われ、前橋商業が劇的なサヨナラ勝ちで１３年ぶりに甲子園切符をつかみました。

６５校６０チームの頂点を決める決勝戦は、準決勝で関東王者健大高崎を破った桐生第一と準決勝で去年の王者樹徳を破った前橋商業の一戦です。両校の決勝対決は３回目。これまでは１勝１敗です。

試合は３回裏、前商は１アウトながらランナー３塁と先制のチャンスに１番金子。金子のあたりはレフトへの犠牲フライ。前商に先制点が入ります。４回表、桐一は、１アウトランナー１塁２塁と一打逆転のチャンス。ここで５番星野のバットから快音が響きます。しかし前商センター斉藤のファインプレーに阻まれます。後続が倒れこの回も無得点に終わります。桐一は続く５回表２アウトながらランナーを３塁まで進めます。ここで１番中山。中山の強烈な当たりは前商守備陣のミスを誘い桐一が同点に追いつきます。

追いつかれた前商は５回裏、１アウトから８番坂部。坂部の打球はピッチャー中村の左足を直撃します。痛みをこらえ力投を続ける中村。このあと２アウト満塁とピンチを背負います。しかしここは中村が踏ん張りました。３番小池はピッチャーゴロ。勝ち越しを許しません。ピンチをしのいだ桐一は７回表。１アウト３塁のチャンスを迎えます。打席にはここまで力投を続けてきた９番ピッチャー中村。打球は１２塁間を破りライトへ。エースの一打で桐一が２対１と逆転に成功します。

迎えた最終回９回裏。前商は２アウトと追い込まれながらもランナーを２塁まで進めます。ここで前商ベンチはピンチヒッター高橋を打席に送りすべてを託します。高橋の打球は１３年ぶりの甲子園への夢をのせセンターへ。前商が土壇場で同点に追いつきます。おせおせの前商はこのあともヒットとフォアボールで満塁と、サヨナラの場面。打席には２番斉藤です。前橋商業が３対２の劇的なサヨナラ勝ちで１３年ぶり６回目の甲子園出場を果たしました。

夏の甲子園・全国高校野球選手権大会は、来月３日に組み合わせ抽選会が行われ、６日から兵庫県の阪神甲子園球場で１７日間熱戦が繰り広げられます。