「野球できることに感謝」被災の強豪・日本航空石川高校の球児が集団避難　春のセンバツ出場候補

高校野球！

石川県にある野球の名門校、日本航空高校石川。

チームは秋の北信越大会でベスト4入りし、春のセンバツ高校野球の出場候補に推薦されている。

その野球部がトレーニングを行っていたのは、集団避難先の山梨県だった。

今回の地震で、石川・輪島市にある校舎が被災。

練習はおろか、教室で授業を行うこともできず、現在は休校となっている。

これを受け、山梨・甲斐市にある系列校が、新学期までに生徒およそ600人を受け入れることを決めた。

その第1陣として15日、到着したのが野球部員たちだった。

日本航空高校石川 野球部・中村隆監督「『やっと会えたな』みたいな表情を見て、僕もほっとしている」

キャプテンの寳田一慧さん。
地震が起きたのは、福井への帰省中だった。

日本航空高校石川 野球部・寳田一慧キャプテン「地震が起こって近くのチームメートは、なかなか連絡取れなくて、取れないときは心配でした。いつも過ごしてきた輪島の風景が、一気に変わってしまっていたので、現実を受け止めるのが難しくて」

トレーニング前には、卒業生やその就職先などから支援物資が届き、部員自ら運ぶ様子も見られた。

これらの物資は、いったん保管した後、被災した輪島市の校舎に運ぶという。

その部員たちが身を寄せるのは、段ボールベッドが並ぶ教室。
仮校舎や仮宿舎が完成するまでは、この生活が続くという。

それでも、部員からは仲間といられることへの感謝の言葉が聞かれた。

日本航空高校石川 野球部・寳田一慧キャプテン「みんな集まって野球ができるのは、自分たちの中ではとてもうれしいことなので、野球ができることに感謝してこれからやっていきたい」

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