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高校野球!
続いては野球の話題、独立リーグの火の国サラマンダーズです。
試合を締めくくるクローザーの石森 大誠投手に注目。
一躍NPBのドラフト候補に急浮上した背景に迫ります。
【火の国サラマンダーズ 馬原孝浩 投手GM】
「絶対ことし、ドラフト1位で(NPBへ)行けと」
【リブワーク藤崎台・5月4日】
彼の仕事場は常に最終回のマウンド。
スピードガン片手にNPBスカウトの鋭い視線が投げかけられる。
彼の名は石森 大誠、23歳。火の国の守護神。
熊本初のプロ野球チーム・火の国サラマンダーズ。
ことし開幕した九州アジアリーグで10勝4敗1分けと好調です。
中でも目を引く活躍なのが、最速152キロ左腕の石森 大誠投手。
最終回を任される抑えのピッチャー「クローザー」として、ここまで12試合に登板、8つのセーブを挙げています。
【火の国サラマンダーズ 石森大誠投手】
「やっぱりストレートですかね」「追い込んだ後のまっすぐで三振を取りに行くところを注目してもらいたいです」
石森投手は石川県の遊学館高校出身。
【2015年】
控え投手として出場した夏の甲子園では、横浜DeNAの伊勢 大夢投手や東京ヤクルト村上 宗隆選手擁する九州学院高校を破りました。
しかし、高校・大学と高い潜在能力を見せながらも、NPBからのドラフト指名には至りませんでした。
【石森大誠投手】
「いままで応援してくれた両親だったり、指導者の方たちにも野球で恩返しがしたいと思ったので」
【熊本Gラークス↓サラマンダーズ】
NPBの夢をあきらめきれずに進んだ火の国サラマンダーズでは、馬原孝浩投手GMの指導もあり、コースを狙う制球が急成長。
クローザーとしての素質が開花し、奪三振率の高さでドラフト戦線に急浮上しました。
【馬原孝浩 投手GM】
「まっすぐが素晴らしいということですね。体の使い方が上手」「彼のストレートに当たらないんですよね、バッターが」「独立リーグからドラフト1位でNPBに行くということだけは常に僕は彼に言い聞かせている」
これまで独立リーグから多くの選手がNPBへ進み活躍していますが、まだドラフト1位の評価を受けた選手はいません。
【石森大誠投手】
「初めて自分で『プロ(NPB)に行きたいって』みんなの前で口にしたのもそういう意志の表れだと自分の中でも思う」「ことし1年にかけてる思いは非常に強い」
独立リーグから初のドラフト1位、その座を目指して。
23歳の若者はきょうもその左腕を一心に振りぬきます。