高校野球!
夏の高校野球。今大会では、東京都で初めて、特別支援学校の生徒たちが公式戦への出場を果たしました。普通高校の生徒たちとともに連合チームをくんで挑んだ球児たちの熱い夏を、追いました。
■「みんな個性豊かで楽しいチーム」全員野球を始めて1年以内 公式戦の出場を目指す
2023年7月10日、夏の高校野球・西東京大会。
グラウンドには、特別支援学校の生徒たちが立っていました。
東京都立青鳥特別支援学校のベースボール部。
硬式野球に取り組む部員は6人。全員、軽度の知的障害がある生徒たちです。
2021年に赴任した久保田監督が、生徒たちに硬式野球を教え始めました。
東京都立青鳥特別支援学校 ベースボール部 久保田浩司 監督
「子どもたちがすごく楽しそうに硬式野球をやっていた。ちゃんと教えていけば、やっていけるなと思ったので」
当初、学校内で“硬式のボールは危ない”との意見があがりましたが、毎月、教員が安全対策の資料を作成するなどして、硬式野球ができるようになりました。
主将は、唯一の3年生、山口大河くん。
ただ、山口くんも含めて、野球を始めて1年以内の選手ばかりです。
久保田監督
「前に体重をかけて見る。なんでかわかる?」
基本的な動き方に加えて、状況判断の練習も重ねています。
久保田監督
「パッと言ったことができるかというと、なかなか難しい。目で見たことのほうが、知的障害のある子は理解しやすいので。全てにおいて教員が目の前で見本を見せてあげて」
あわせて3人の教員が指導しています。
後藤浩太くん(1年)「スイングした際にグイって」
久保田監督「じゃあ試合に出られないかもな」
■東京都の特別支援学校初の高野連への加盟 他校との連合チームで公式戦へ
2023年5月、東京都立青鳥特別支援学校は、東京都の特別支援学校としては初めて、高野連への加盟が認められました。
ただ、選手は6人。単独では戦えません。そこで、同じく部員が9人に満たない、普通高校の松蔭大松蔭・都立深沢との連合チームに加わり、公式戦の出場が決まりました。
試合前日、他の2校との合同練習。
「ナイスキャッチ―!」
野球に真剣に取り組む高校生同士。自然と声をかけ合います。
他校の生徒
「おおいいね!ナイスバッティング!」
球児たちの話題は、やはりあの選手…
「大谷が一番よくわからない。最初のボール拾ったのも」
■「お兄ちゃんがやっているからやりたかった」 今ではプレー以外の面での成長も
3年生の山口くんにとっては、最初で最後の大会です。
山口大河くん(3年)
「初めてとは言えども、勝ち進めたい気持ちはある」
ーーーQ.キャプテンとして青鳥はどんなチームか?
山口大河くん(3年)
「みんな個性豊かで楽しいチームです」
1年生の八木秋大くんの両親は、この日初めて練習を見に来ました。
母親「急に『ベースボール部入りたい』と言い出して」
父親「グローブはめてボール追う姿は初めて」
野球を始めて、集合場所まで1人で移動できるようになるなど、プレー以外の面でも多くの成長があったと言います。
中学の頃は陸上部だった八木くん。
野球を始めたのは、青鳥特別支援学校に入学した2023年の4月からです。
ーーーQ.ずっと野球をやってみたい気持ちがあった?
八木秋大くん(1年)「少しあった」
ーーーQ.お兄ちゃんがやっているから?
八木秋大くん(1年)「うん」
母親「やりたかったんだ。知らなかった」
ーーーQ.好きな選手はいますか?
八木秋大くん(1年)「(ソフトバンクの)柳田選手。きのう打ち方を動画で見て、どこから腰入れているか見た」
母親「緊張している?」
八木秋大くん(1年)「ううん」
明日に向けて準備します。
■「7番、ライト・首藤くん」 一進一退の攻防 控えのメンバーも役割を果たす
いよいよ迎えた試合当日。
「お願いしまーす!」
場内アナウンス「7番、ライト・首藤くん」
先発入りした青鳥・2年生の首藤くん、初打席は内野ゴロでしたが、追加点につながるプレー。
控えのメンバーもそれぞれの役割を果たします。
2打席目はボールを見極めて、出塁した首藤くん。その後も連合チームの仲間の活躍でホームに生還!
2回裏、相手に10点とられるも、連合チームも大奮闘。3回表で10点取り返し、一進一退の攻防が続きます。
青鳥のキャプテン・山口くんも、代打で途中出場。
惜しくも当たりませんでしたが、思い切り振り抜きました。
最高気温37度を超える炎天下、試合は3時間に及びました。
「ありがとうございました」
〈試合結果〉
連合チーム 19ー23 都立松原
※松蔭・深沢・青鳥特別支援 連合チーム
■「みんなで野球をするというのを実感した」
久保田監督
「きょう青鳥の生徒たちは、本当に良い経験ができた。全国の野球をやりたい。特別支援学校の子たちにも、大きな勇気と希望を与えることができた」
一緒に戦った他校の仲間は…
連合チーム 松蔭大松蔭 千葉晴人 主将(3年)
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「危ないからやらせちゃダメ」ではなくて「どうやったらできるかな?」と考え実行する環境ってすごく大事だと思う。想像することしかできないけど周りの教員や大人たちの奮闘があったのかなと思いますが、子どもたちの更に輝ける舞台と笑顔を見ることができて本当に良かったです。
頑張ってる選手たちの姿を見ると応援したくなります!
バットやボールを手にしてると、活き々としているのがいいなあ。
教師や保護者の皆さんの理解と温かい協力があるのもうれしいですね。
バーチャル高校野球で見てた、10点取られた後に10点取り返す
壮絶な試合やったな、よく頑張った
これはまじでいい取り組み。これぞインクルーシブ教育。素晴らしい。
野球に真剣に取り組んでる姿からは支援学校の学生に見えないな
両親もいい人ばかりだし久々にいいニュース見せてもらったわTBS
頑張れ!
楽しそうに野球してるの良いね。
ハンデを抱えた人がこうやって生き生きできる場所は素晴らしいな👏
楽しそうに野球してるの良いね
テレビで試合見てました!
点の取り合いで凄くタフな試合お疲れ様でした!
みんな声を出して頑張っていましたね!
仲間との友情や競争と試合での緊張感や楽しさや悔しさをたくさん経験してこれからも頑張ってください!
野球大変だと思うけど頑張れ!💪
応援してます!
八木くんがソフトバンク柳田選手の動画を見て自分なりに学んでいる姿を見て、自分が現役の時もそうだったなぁと思い出しました。障害があってもなくても、野球に取り組む姿は同じだと個人的には感じました。良いニュースに出会えて良かったです。
最高に素晴らしい動画でした!!😊
10点取られて10点取り返すで笑ってしまいましたが、多くの支援学校に夢を与えたと思います!
支援組の大会とかあると良いですね
中、高校と
こんな気持ちで野球やりたかったな。
野球って素晴らしい🎉
野球だけぢゃなく、スポーツでも
なんでもですけど
一生懸命に努力するって言うことは
凄く成長出来ると思うし、大事な経験やと思います!
卒業して、社会に出ても
一緒に練習して戦ったメンバーは
ずっと友達やし
特別な存在になります!
めっちゃいい試合やった❗️
ナイスゲーム❤
高校と同等の出場資格があったことに驚き
スポーツから色々学ぶ機会が増えるといいと思います!
こんな良い話、短いのがもったいないです。
ネットから拾ってきたニュースならまだしも😅
素晴らしい試合でした!!
頑張れ〜!
感動しました。スポーツって良いですよネ。アルジャーノンに花束をという本を思い出しますね~。私は、高校の時にテニス部でした。県大会に出るのもやっとでした。声出しと、球拾いの連続でした。でも、懐かしいです✨感動を有難うございます。
本来の野球は誰がやっても楽しめるものなんだと実感させられました。
下手だから諦める人もいるのに、純粋に野球を楽しむって素晴らしい。
私は高校まで野球を続けましたが高校はただ辛いだけでした。
ずっと野球をやっていますが、この動画で選手の皆さんや周囲の方に初心を思い出させてもらえたように感じました。ありがとうございます。
めちゃくちゃ楽しかったという一言に全てが詰まっている、いいね👍
何かを頑張れるってとても素晴らしいこと
危ないからやらせないじゃなくて挑戦させることで成長する
全国的に考えが変わるといいな
勇気と感動をたくさんありがとうございます🎉🎉😮